夜回り先生からの 緊急報告

水谷修後援会 有害サイト対策会議 を終えて

 現代社会において、携帯電話はなくてはならないアイテムのひとつとなっている。普及率がどんどん上がってくるに従い、子供たちのニーズも高まり、同時に使用率も高くなってくる。それに伴い、多種多様な問題も発生し、犯罪事件に発展する場合も多い。

 そんな中、子供たちをネット上の犯罪から守るにはどうすれば良いかを考えるのが、今回の座談会の目的である。

 

 一番良い方法は、子供たちの携帯電話使用を禁じれば良いのだが、それは簡単なことではない。それゆえ、本座談会では、携帯電話使用を前提に、どうすればよいかを話し合った。

それが、「携帯電話の有効活用について」である。

 

 話の流れは、大きく3つに集約できる。

 

@   フィルタリング

A   サイバーパトロール

B   インストラクチャー制度

 

 子供たちが携帯電話を使用しても、有害なサイトに接続できないようにするのが、フィルタリングというシステムだ。ただ、これは技術的に完璧なものは難しく、フィルターをすり抜ける場合もあるし、逆に、有用・無害なサイトへの接続も不可にしてしまう場合もある。今回座談会に出席願ったNTTドコモの担当者も、苦慮されている様子であった。

 

 ネット上の警察、それがサイバーパトロールであるが、膨大な量のサイトを全て網羅し、監視することはなかなかできない。予算的にも困難な面が多く、有効な手立てを打てないのが現状のようだ。

 

 では、どうすればいいのか・・・・  であるが。

 

 現代の携帯電話はたいへん多機能であり、当然操作も複雑になっている。親が、有害サイトに接続している子供を確認しても、自分が操作できない状況では、なかなか説得力に欠ける場合も多々あるし、有害サイト自体の存在すら認識できていない親も多いのが実情である。

そこで、インストラクチャー制度が考えられたのである。

学校関係者、PTA関係者等を集め、携帯電話の使い方、有害サイトの実態、等の勉強会を開き、情報交換など行いながら、インストラクチャーを養成するというものである。もちろん、そこで養成されたインストラクチャーは、次の講習の講師となり、どんどん裾野を広げていこうということだ。基本的には、対症療法しか方法のない対応策のなかで、最も有効と考えられる。

 

携帯電話を使っても、有害サイトには繋がない、繋がせない、という社会を形成できることが最終の目的をなるが、やはり、家庭での、親の教育が最も重要と考えるのは、決して我々だけではないのではないだろうか。