奈良大宮

ロータリークラブ

No.1388

Vol.29

2007/10/09

2007-2008/14

Club Weekly Bulletin

Rotary International District2650 Nara Japan

http://naraomiya-rc.jp/index.htm


  創立:昭和54年1月23日   例会:毎週火曜日 17:30   E-Mail:info@naraomiya-rc.jp

  事務所:奈良市大宮町6丁目2−1 南都銀行大宮支店内 電話0742−33−8583

  例会場:奈良市高畑町1096番地 奈良ホテル本館 電話0742−26−3300(代)

  会長:成田 積 副会長: 小林一士 幹事:中村信清


  四つのテスト

・ 真実かどうか 

・ みんなに公平か 

・ 好意と友情を深めるか 

・ みんなのためになるかどうか

 2007〜08年度

第2650地区のテーマ

 

『おもいやり』


国際ロータリー第2650地区
ガバナー 橋本 長平


例会プログラム 第14回10月09日 通算1388回

例会状況報告 第13回10月02日 通算1387回

1.開会の点鐘 17時30分

2.ソング「我らの生業」

3.お客様の紹介

4会務報告

5.新入会員卓話 野治会員、 野ア隆男会員

6.閉会の点鐘 18時30分

R.C.は出席から

1387回

1385回の修正

会員数

67名

68名

出席免除者数

19名

19名

出席者数

36名

34名

補填者数

9

出席率

75.00%

87.76%


◆ 第13回 10月02日の例会報告 ◆

「危機管理」    多田 実 会員

 

 皆さんの記憶にも新しい北海道のミートホープ社の事件では、牛ひき肉の中に豚肉を混ぜたり、色を変えたりすることを社長自身が指示していました。このような場合は、危険を自分から作っていたため危機とは言えません。しかし、もしもこれを工場長が独断で行い、収益をあげるためにやっていた、社長はそのことを知らなかったという場合はどうでしょうか。解雇された社員によって内部告発され記者会見しなければいけなくなったとしたらどういう形で対処していくのか、ここがまさに危機管理です。
 危機管理の目標は3つあります。生き残るということ、会社として存続し継続すること、これが第一です。ミートホープ社のような場合だと、偽装した肉が社会に流通して会社の社会的信用が一夜にして地に堕ちてしまいます。こういう事態が起き、何らかの被害が発生してしまった場合、会社の信用回復は難しくなります。とことんまで会社の信用を落とさないためにはどうするべきかを考えていかなければならない。これが二番目です。そして最後に起きたことを学習して再発を防止するということ。つまり、会社として生き残ること、被害の抑制と早期の復旧、再発防止の3つです。
一番肝心なことは、社長に情報がきっちり届くことです。コンプライアンスなどシステムをきっちり作って不正行為を未然に防止することです。ミートホープ社は会社自体がコンプライアンスを守っていなかったわけですから、起こるべくして起きた事態と言えます。
民間の企業では実施されていないと思いますが、善良なる内部通報者の制度、内部通報者制度というものがあります。会社にとって不利益になる情報をきちっと上に上げることによって懲戒解雇などをしてはいけませんということです。公務員にはこの規定があるのですが、民間には規定がありません。内部通報制度を確立しておく必要があるでしょう。
要するに、悪い情報、耳障りな情報こそ早く入手する必要があります。悪い情報は極力知りたくないというのが一般的ですが、危機管理の立場から言えば悪い情報ほど早く、不正確でもとりあえず一報を得て、それに基づいて調査をすることが大切です。裸の王様じゃ困ります。悪い情報については早く入手して対処することが必要です。
特に記者会見をするとき、正確な情報を手に入れないと記者の質問に答えられません。現場の部下は知っているのに社長が知らず、記者会見で初めて記者に聞かれて知るというようなことでは困ります。私も奈良弁護士会が被告になった事件で、弁護士会長だった当時記者会見をしたことがあります。記者はたくさん情報を持っていましたが、守秘義務の壁もあって弁護士会で把握できた情報は乏しく、私たちは非常に辛かったです。そのとき、副会長との共通の認識は、嘘をつかないことでした。色んな角度から話を聞かれますが、事実と違う話をしない、事実は事実と認めてそれにきちっとした対応をすること、これを記者会見での基本的スタンスにしました。色んなことを聞かれても情報がなく、基本的には答えられないケースが多かったのですが、ただ記者の方は上手です。しゃべらせるようにもってきます。その中で事実は事実として確認し、情報を仕入れた上で事実を話す、その中で嘘をつかないということを徹底する必要があります。
危機管理で大事なことは情報の収集です。いい情報は要りません。悪い情報の収集が必要です。ミートホープの場合、偽装したという情報が入った時に、いつからいつまでやったのか、量はどれぐらいか早急に上げる必要があったのです。しかし、あの時の社長はのらりくらりとかわして、この事態を乗り切ってしまえば人の噂も75日という発想だったんだと思います。このような事態が発生してしまった場合は、まず事実関係を把握して間違いを間違いとして認める、出来る限り多くの情報を仕入れて的確に伝えていく、それをすることで同じことを繰り返さないという姿勢を示し、情報を開示することが大切なのです。
ナショナルの温風ヒーターの問題の場合は、ホームページを開くとまっ先に出てきますし、関連するテレビCMも一年ほど流し続けました。これが非常に有効なのです。この事態について社会的責任を果たします、アフターケアしますという姿勢が見えるからです。一方、パロマの湯沸かし器の欠陥については、最初は事実を捻じ曲げていて、結果的にパロマの商品を買わないという消費者の行動につながったと思います。
信用を落とすのは簡単です。嘘をつけば信用されなくなります。製品の欠陥など本当のことを言っても信用は落ちますが、嘘をついたときほどは落ちません。嘘をつけば徹底的に叩かれます。だから絶対に嘘をついてはいけません。私は法律相談で相談を受けた場合も必ず言うのが、「嘘をつかない」ということです。問題が起きたとき、積極的に公表する必要はないけど、嘘をつく体制は非難されます。最低限の情報公開、情報公開する以上は絶対にうそはつかない、虚偽の情報公開はしないというスタンスで担当者を指導します。
 危機管理については、みなさんの会社でもマニュアルを作っているだろうと思います。しかし細かいところまで作っても危機の対応の中身は全部違います。臨機応変な対応が必要です。ある程度のマニュアル化は必要ですがそれを固定してはいけません。
また危機に直面したとき、最大の目標は被害の拡大防止、被害を最小限に抑えることです。想定した範囲内の危機であればある程度は対応することは可能ですが、自分たちが想定していない想定外の危機が発生した場合、パニックになって対応できない、間違った手を打つ可能性があります。私たち弁護士の場合は、当事者間の争いを見て合理的な判断を下すという立場からものごとを見ます。けして当事者の目線では物事を見ません。時には依頼者を説得することもあります。危機が発生した時、社長は自分の会社を何とか守ろうとすると思いますが、それに加えて第三者の目で見られるような人を危機管理に当たらせることが大切です。当事者になると見えません。最終的判断は社長がすべきですが、判断をする意思形成過程は客観的に第三者の目を入れて決断するのが正解かと思います。マニュアルどおりのパターンだけでは危機には対応できないのです。
 最後に、危機への心構えとして、最悪の事態に備える、悲観的に準備して客観的に対処する、即決断してただちに行動すること。この三つを守っていただければと思います。

会長報告
 理事会報告をします。

毎年行っている三笠中学での「労働に学ぶ」は1027日(土)の開催です。一人でも多くの会員の参加をお願いします。

 CLP検討委員会では改正案が出ており、これについてはクラブ細則により各会員に郵送します。116日の臨時総会に諮ります。また第12回全国統一パイロットウォークの案内が来ています。

 さて先日、奈良市内ロータリークラブ5クラブの第一回会長幹事会がありました。特に協議されたものを報告しますと、まず大和郡山ロータリークラブと生駒ロータリークラブの奈良市内5クラブ加盟について協議され、継続審議となりました。5クラブ合同の奉仕活動については、遷都1300年についてはまだ県の方針もはっきりしていませんが、具体化されていけば再度5クラブで検討しようということです。もちろん参加して奉仕活動をやっていきたいという意向です。

 埼玉ユネスコ協会と各種NPO法人の寄付については各クラブの判断にゆだねることになりました。会員増強に伴う5クラブのエリアについて問題はないかということがあがりましたが、各クラブがクラブ連絡をしてお互いにクラブ裁量にゆだねていこうということでした。

今回もっとも協議されたのが、鹿の問題です。奈良の観光では鹿が何よりも大事です。市内5クラブで援護委員会を作れないか、これは奈良東ロータリークラブの西田会長からの提案ですが、5クラブが賛成して一体になって何とかこの鹿を助けていきたいという意見です。鹿による害もあることから、奈良東の西田会長は弁護士なので各クラブからも弁護士に出ていただき、5人の弁護士で専門委員会を開いたらどうか、そこで協議していただき、何とか援護していきたいということです。さきほど多田先生にお願いしました。

 松岡ガバナー補佐も出席されましたが、地区で前年もありましたが青少年育成資金がありますので受けたいクラブは申請して欲しいとのことです。スポーツではなく文化的なクラブでお願いします。

 その他、30周年記念事業準備委員会、IMの準備委員会、目下鋭意努力して準備していただいています。

 最後に、委員会を開いている委員会もあれば開いていない委員会もあります。委員会を開いていない委員会では、委員が意見を言えない状況にあります。したがって各委員長はさっそく委員会を開いて委員の意見を聞き、奉仕活動に頑張っていただきたいと思います。


前年度小西幹事
 本日、前年度の年間報告を皆さんにお配りしました。これで前年度幹事の役割が終了します。ありがとうございました。
新世代委員会
 今月27日(土)1時半から2時半まで第10回目の「労働に学ぶ」を開催させていただきます。本年度は13講師を用意し、今まで以上に色んな話を聞けると思います。みなさんご出席よろしくお願いします。当日はメーキャップ扱いになっています。

出席委員会
 今週土曜日IM第4組があります。出席は33名、現地集合でお願いします。懇親会に出席される方は10名いますが、その方々は交通ルールを守り手段を工夫してください。
 IMに出ていただくと次週例会に欠席が目立ちますが、欠席される場合は必ず連絡をお願いします。
 クラブに連絡が来ましたが、福島西クラブの方が全国のクラブを行脚しており、奈良大宮ロータリークラブを来週訪問したいという連絡が来ています。ロータリークラブの友情に免じて、次週はみなさんぜひ出席してください。
会報IT委員会
 本日状差しに入れていますが恒例のパソコンセミナーを開催します。日程は11月8日、15日、22日(毎週)木曜日の13時から15時半まで行う予定です。
 今回も会員の神山さんとNTTに全面的な協力をいただきます。今回は年賀状を取り上げ、新年の年賀状を作成に役立てていただけるようにカリキュラムを考えています。会員さんはもちろん、ご家族も奮って参加下さい。
国際奉仕委員会
 今月は米山月間で、今日は状差しに寄付袋を入れさせていただきました。米山担当の西口会員が欠席ですので次週詳しく説明させていただきます。

例会臨時変更及び休会のお知らせ

桜井ロータリークラブ

《例会変更》

日時:平成19年10月 24日(水)職場訪問による移動例会

職場訪問による例会場・時間変更となります。

パナホーム株式会社 本社工場

 滋賀県東近江市下岸本本町10 TEL;0749-45-1551

◎     尚、ビジター受付は、例会場(桜井市まほろばセンター)にて、24日(水)12:00〜12:30まで行います。

《例会休会》

日時:平成19年11月21日(水)

定款第5条第1節(C)により、休会とします。

◎     尚、ビジター受付は申し訳ございませんが行いません。

《例会変更》

日時:平成19年12月 5日(水)家族忘年会による移動例会

家族忘年会による例会場・日時変更となります。 

日時:平成19年12月 8日(土)18:30〜

ホテルニューオオタニ大阪

 大阪市中央区城見1-4-1 TEL;06-6941-1111

◎     尚、ビジター受付は、例会場(桜井市まほろばセンター)にて、5日(水)12:00〜12:30まで行います。

ニコニコ箱 本日24,000円 累計755,000円

(成田積君)
 10月に入りました。今月も皆様のご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

(小林一士君)
 久しぶりにゴルフで自己ベストが出ましたので(^0^)(^0^)。
(石野捨雄君)
 月見例会に多数ご参加頂きありがとうございました。お陰様で心配された天気も良くなり、素晴しい中秋の名月を見る事が出来ました。これからも親睦活動委員会の行事にご協力下さいます様お願いします。
(辻岡良一君)
 長い間、休みを頂きありがとうございました。まだ思う様に体も動きませんが、少しでも皆さんについて行こうと思いますのでよろしくお願いします。
(森下泰行君)
 先週のすばらしい月見の会ありがとうございました。
(坂本高彦君)
 ニコニコ協力!

本日のお客様

次週の例会 10月16日

卓話 米山奨学生  陳 瑞江 さん

会報・IT委員会

倉田智史、神山雅教、高野 治

Webmaster

植村将史