奈良大宮

ロータリークラブ

No.1385

Vol.29

2007/09/18

2007-2008/11

Club Weekly Bulletin

Rotary International District2650 Nara Japan

http://naraomiya-rc.jp/index.htm


  創立:昭和54年1月23日   例会:毎週火曜日 17:30   E-Mail:info@naraomiya-rc.jp

  事務所:奈良市大宮町6丁目2−1 南都銀行大宮支店内 電話0742−33−8583

  例会場:奈良市高畑町1096番地 奈良ホテル本館 電話0742−26−3300(代)

  会長:成田 積 副会長: 小林一士 幹事:中村信清


  四つのテスト

・ 真実かどうか 

・ みんなに公平か 

・ 好意と友情を深めるか 

・ みんなのためになるかどうか

 2007〜08年度

第2650地区のテーマ

 

『おもいやり』


国際ロータリー第2650地区
ガバナー 橋本 長平


例会プログラム 第11回09月18日 通算1385回

例会状況報告 第10回09月11日 通算1384回

1.開会の点鐘 17時30分

2.ソング 「ロータリー綱領」

3.お客様の紹介

4会務報告

5.卓話 「裁判所の裁判員裁判に対する取り組み」

         奈良地方家庭裁判所 所長 前田順司 氏

6.閉会の点鐘 18時30分

R.C.は出席から

1384回

1382回の修正

会員数

68名

68名

出席免除者数

19名

19名

出席者数

37

39

補填者数

3

出席率

75.51

85.71%


◆ 第10回 09月11日の例会報告 ◆

「民間から見た教育現場」 奈良市立三笠中学校  教頭 村内俊雄 氏

 

 民間人の校長は日本に93名います。この制度は2000年から始まって、7年経ちました。7年間で93名の校長が誕生し、奈良では高円高校と王寺高校に校長がいます。大阪は2名、京都、兵庫は1名と、各県まだまだ少ないです。

 私はその中でも校長ではなく教頭です。教育基本法の改正により教員免許を持たなくても教頭に採用できると法律が変わり、昨年9月に募集され、受験者数55名、最終的に3名が合格しました。募集内訳は特殊学校、小学校、中学校、高校で、各校種から1名ずつでしたが、最終的には高校2名、中学1名、小学校、特殊学校は該当者無しということで、3名の民間人の教頭が奈良県で誕生しました。他の県は、香川県では教頭を1年やってから校長になる、つまり最終的に校長になるために教育現場を勉強する段階としての採用です。だから全国で奈良県は始めて民間から教頭を採用した県です。他の県は今回も採用しないようですが、やはり校長と教頭は違います。私もオリックスで責任者の仕事をしてきましたから責任を取ること、指示を出して責任を取る、そして組織を活性化させるということには慣れていますが、教頭というのは銀行の支店でいうと次長、商売で言えば番頭ということになります。教育の現場を知らない、経験がないものに仕事ができるのかということで、なかなか他の県はスタートに踏み切れないようです。

民間人の教頭採用は、今までの方法ではなかなか動けない、だから新しい風を吹き込みたいという流れの中、企業など多様な経験を積んだ人材が集い、相互に助け合って、色んな発想でお互いを刺激しあうことで教育現場を新しい方向に活性化したいという目的があって実施されました。しかし、実際はどうかといいますと、教頭という現場を知らない私たちが番頭の役目をするのは難しいことです。教壇に立っていませんし、生徒とのコミュニケーションがありません。そのような状況ですが、私たち民間出身者は、先生方の考えの方の中に新しい刺激を与えていければと思っています。学校の先生は採用されると定年までそのままですし、朝の職員朝礼に出て授業に出たら先生方は自分のやり方、自分の教え方で生徒を教え指導しています。その姿が私たちからはなかなか見えません。だからこそ、互いに話し合いながらそれぞれの経験を教育現場に生かしていければと思っています。先生たちも自分たちが先生を長くやってきて、少し社会とずれている部分があると感じているようです。だから一般の人はどう学校を見ているのかを教えて欲しいという要望があり、組織としての考え方などを職員の研修でレクチャーしています。

学校の方針は誰が決めるのかといいますと、学校教育法では校長ですが、実際は職員会議で決まることが多いです。校長が決めてもいいのですが、決めても先生方が反発したら運営が出来ない部分があります。それをどうしていくのかは難しい問題です。本当はリーダーである校長が方針を立ててやっていくべきなのですが、合議制というやり方がいまだに染み付いていて、新しいことを提案すると必ず横槍が入ります。

学校現場では、いじめや不登校は依然大きな問題です。私は学校に入るまで先生は楽だろうなと思っていましたが、全然違いました。先生方は本当に忙しく、担任をしているクラスで、一人、二人問題が起きると本当に大変です。そんな中、私から見て割り切れないのが一生懸命やっている先生もやっていない先生も評価が同じだという点です。やる人とやらない人がいるのは会社でも同じですが、不思議なのは学校の場合、やっている先生もやっていない先生も給料が変わらない。完全な年功序列なので、本当に若い先生でよくやっている先生でもその年齢の給料しかありません。これはやはり評価制度を入れてあげないと、先生が余りにもかわいそうだと思います。評価制度と言ってもその方法は非常に難しいのですが、日本の将来においても教育は一番大切な問題です。本当に子供の未来を見据えた教育をやっているかどうかは考えるべき点だと思います。実は評価は奈良市でも今年から始まっていて、校長は評価によってボーナスも給料も変わります。とは言え、わずかな金額の差でしかありませんが。今後は他の先生にもこの評価が導入されると思います。ただ、会社では目標を立て、具体的な方針を作りますが、学校には子供のためという大きなテーマはあっても、今年一年は何をするかという部分での評価は出来ないので、そのあたりで企業とは違う難しさを含んでいます。

私は学校に入る前、個人的にイギリスとフィンランドに行ってきました。これらの国は日本と違い教師の地位も高く、教師自身もよく勉強しています。学校で問題があったら、先生だけでなくソーシャルワーカーなど色んな人が一緒になってその問題に対応し、教育には非常にお金をかけています。大学も全部無料です。成熟したヨーロッパの姿に、日本が見るべき点があるのではないかと思います。

しかし、何かと問題が多いといわれる今の学校現場ですが、私が非常に感動したことは、三笠中学には858人の生徒がいますが、これだけの生徒がルールを守って整然と授業を受けているということです。授業は本当にスムーズに行われていると思います。

 私が教育界に入ったのは、教育界にいた父が亡くなったとき、弔問に来てくれた人の話を聞き、教育の世界は人の心に植えつけるものがあるんだなと感じたことがきっかけです。大学で教育免許を取ったのですが2回採用試験を落ち、サラリーマンを続けていました。現在は若いときの夢が今叶ったような感じです。

私は今55歳です。周囲には随分反対されましたが、思い切って自分の夢にチャレンジしました。中学校は思春期の子供を抱え本当に大変です。だけど私はその現場を見ることで日本の社会のいろんなものがそこに現れていると思います。社会構造や、地域の問題など、私にとって公立中学は自分の勉強のためにもなる場です。私も過去、部下の相談を受けることがよくありましたので、会社を辞めて臨床心理士の資格を取ろうと思っていたのですが、こちらに採用されました。今後はサラリーマンの経験とこの学校での経験を生かし、更に社会の役に立てればと思います。私の場合は任期つき職員なので3年間です。3年間、一生懸命頑張りたいと思います。

会長報告

 親睦委員会の石野委員長が入院されましたので、13日のゴルフコンペはクラブ管理運営常任委員長の小林さんと、親睦委員会副委員長の山本さんにお願いしています。一日も早い石野さんの回復をお祈りします。

 例会後、米山奨学事業に関するアンケートについて臨時理事会を開きます。 

会計

 みなさんのお手元に前年度の収支報告書等をお配りしています。全体的な形では前年度繰越金が約850万円、次年度繰越が約1050万円ということで、200万円ほどの剰余金があります。若干の緊縮財政を実施したことに加え、入会者が多く入会金収入だけで75万円ありました。また奉仕プロジェクトの活動を行いましたが、それに対しては逆にロータリー財団から60万円をいただき、相殺して使用していることになっています。本日、矢追さんに監査を受けるところでしたが、お仕事が多忙ということですので、監査報告は次週改めて行います。 

職業奉仕委員会 

 8月25日に地区の職業奉仕研究会に出席してまいりました。会議内容は活動計画の基本方針が地区から示され、その1番目と2番目が今年の最重点活動方針です。これを遂行するためには、「四つのテスト」「ロータリーの綱領」「職業宣言」をロータリアン一人ひとりが身近に置いて、常に問題意識を持っていただき、職業奉仕活動を通じて職業倫理観の高揚をはかっていただきたいと思います。これがRI会長や地区の橋本ガバナーが言われる「職業奉仕の復権活動そのものだ」と研究会でも言われましたので、みなさんに頑張っていただきたいと思います。
もう一点は、先般郵送しましたが10月21日は移動例会となり、職場訪問と家族親睦会で食事会を開きます。たくさんの方の出席をお願いします。

例会臨時変更及び休会のお知らせ

大和高田ロータリークラブ

《例会休会》

日時:平成19109(火)休会 (定款第5条第1節(C)適用)

     ビジター受付は、行いません。

王寺ロータリークラブ

《例会変更》

・平成19106日(土) (IM4組)

場所:斑鳩ホール

時間:12001230

     ビジター受付は、109日(火)12001230 NTT王寺営業所1Fにて行います。 

・平成191022日(月)友好クラブ合同例会の為

場所:信貴山「みよし」

時間:1300より

◎ビジター受付は、1023日(火)12001230 NTT王寺営業所1Fにて行います。

ニコニコ箱 本日28,000円 累計560,000円

(小林一士君)
村内先生をお迎えして。
(増井義久君)
村内先生、本日はよろしくお願い致します。
(飯田二昭君)
・結婚記念日のお祝い、有難うございました。
・植村さんの復帰を喜んで。
・大峰山詣り、お世話になりました。
(有井邦夫君)
例会欠席のお詫びに!阪神タイガース10連勝に!カンパイ!
(中條章夫君)
有井さんの顔を見て、ニコニコ。
(畑中利久君)
武藤さん・有井さん、ニコニコに協力です。
(渡辺英孝君)
ニコニコ協力です。
(中野久司君)
ニコニコに協力させていただきます。
(矢追家麻呂君)
情報集会の欠席のお詫び。
 

本日のお客様

次週の例会 9月25日 

月見家族親睦例会 雅楽鑑賞「管弦と舞楽」

会報・IT委員会

倉田智史、神山雅教、高野 治

Webmaster

植村将史