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奈良大宮 ロータリークラブ No.1383 Vol.29 2007/09/04 2007-2008/09 |
Club Weekly Bulletin |
Rotary International District2650 Nara Japan |
創立:昭和54年1月23日 例会:毎週火曜日 17:30 E-Mail:info@naraomiya-rc.jp 事務所:奈良市大宮町6丁目2−1 南都銀行大宮支店内 電話0742−33−8583 例会場:奈良市高畑町1096番地 奈良ホテル本館 電話0742−26−3300(代) 会長:成田 積 副会長: 小林一士 幹事:中村信清 |
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四つのテスト ・ 真実かどうか ・ みんなに公平か ・ 好意と友情を深めるか ・ みんなのためになるかどうか |
2007〜08年度 第2650地区のテーマ
『おもいやり』
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例会プログラム 第09回09月04日 通算1383回 |
例会状況報告 第08回08月28日 通算1382回 |
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◆ 第08回 08月28日の例会報告 ◆ |
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「弁護士会の裁判員裁判に対する取り組み」 奈良弁護士会 会長 田中啓義氏
刑事裁判の中にはドラマがあります。人間のずるさがあれば優しさも弱さもあり、その中に憎しみや愛情があります。何回も窃盗や覚せい剤を繰り返し、刑務所を行ったり来たりしているにも関わらず、その人の奥さんがそのたびに裁判に来て証言台で涙ながらに訴えることもあります。被告人には家族に対するやさしさが十分にあるのか、奥さんや子どもだけでなく、奥さんの母親も傍聴に来る場合はあります。普通ならこんなお婿さんは大変な婿ですが、それでも助けたい、また戻ってこいよと証言するのです。 さて、刑事裁判には二つの面があります。殺人であれば、本当にその人が殺そうとしたのかどうか、犯罪に当たるかどうか、仮に当たるとしても涙を流す奥さんがいるか、事件にいたる経過がどうだったかなど事実を認定する部分と、もう一つは刑をどうするか。殺人を犯した場合でも、死刑なのか懲役10年なのか、つまり量刑の問題です。この二つの中にも必ず人間のドラマがあり、それを今まで経験したことでどう解釈していくかが今後は問われると思います。裁判員制度についても、法律だとか裁判だとか、そういう冷たいイメージではなく、私はその中で精一杯、人間というもの、社会というものを考えていくという姿勢で参加される制度ではないかと思っています。例えば殺人事件では、なぜ殺そうと思ったのか、その人がどんなことで悩み、どんなふうに普段生活をしてきた人間なのか、それらを含めてその人が本当に殺意を持って殺そうとしたのかどうか、法律の世界ではなく、むしろ社会常識、一人ひとりが今まで培ってきた人生経験の中で自分なりの常識観念で判断すること、色んな経験をされてきた方々が判断の中に入れられていくことがこれからの刑事裁判のあり方ではないだろうかと思います。 奈良大宮ロータリークラブでも過去に模擬裁判を行われていますし、マスコミでも色々報じられており、みなさんも裁判員制度についてはある程度ご存知かと思いますが、今日はもう少し形の話をします。 裁判員制度は2009年にスタートし、法律の専門家ではない方が裁判に参加する制度です。一つの裁判を担当するのは9人、そのうちの3人が裁判官、つまりプロの法律家で、残りの6人が一般の裁判員です。この9人が人生経験に基づいて話し合いながら多数決で、犯罪があったのかどうか、犯罪があったにしても刑をどうするかを決めていきます。 この6人は、奈良県であれば奈良県の選挙人名簿に登録されている人から選ばれます。そして裁判員制度の裁判は重大事件で、刑事事件の中でも重い事件に参加します。殺人、放火、強盗など、裁判員が担当する裁判は奈良県でも一年間に10数件はあります。一生のうちに1人の方が裁判員になる確率ですが、恐らく60人に1人は一生のうちに経験するだろうと言われています。1年でそれだけの人がなるわけではありませんが、20歳から70歳まで50年間裁判員制度に参加していくことになり、その人がその間で60人に1人ぐらいはなるだろうということです。裁判所に呼ばれる人はもっと多くて、選挙人名簿から一つの事件で6名選ばれてそのまま6名になるわけではなく、その10倍の60名ぐらいが裁判員の候補者として裁判所に呼ばれます。そして裁判所から色々説明され、検察官や弁護人から質問される中から絞られていきます。色々質問して、一つの事件について非常に偏見を持っておられそうな方がいたら、あえて裁判所から理由を言うわけではないですがはずれていきます。また特殊な問題が背景にあるような事件であれば、マスコミ報道に影響されすぎていないかなども含めて選ばれます。60人に1人ぐらいと言いましたが、裁判所に候補者として選ばれるのはその10倍、5〜6人に一人は裁判員として選ばれる経験をするという非常に身近な制度です。 選ばれた後でどれぐらい拘束されるかですが、アメリカの陪審制度はすごく時間をかけてやりますので、ホテルに缶詰になることもあるそうです。しかし日本の場合は審議期間中ホテルに缶詰ということはせず、朝10時から午後5時まで裁判所に来て裁判を聞き、そして最終的に評決に加わります。普通は2〜3日、非常にややこしい事件でも1〜2週間の拘束になると言われています。2〜3日でも大変ですし、仕事の都合で辞退したい方もいるかと思いますが、偏見がある方などは裁判所から外されるとはいえ、自分からはなかなか辞退できないのが現状です。もし辞退が認められるようにすると、それはみんな辞退ということになってしまいます。この制度の趣旨は、色々な考えの人に色々な人生経験に基づいて法律の知識などが無いことを前提にアトランダムに参加していただきたいということなので、辞退はなかなか認められません。仕事が忙しい程度では認められないのです。 審理を聞いて最終的にそれを判断する際、裁判官と一緒では自分の言いたいことが言えないのではないか、惑わされて決められてしまうんじゃないかという不安もよく耳にしますが、私たちが裁判劇や模擬裁判を通して思うことですが、むしろ裁判員から非常に活発な意見、新鮮な意見が出てきます。法律家、例えば裁判官だったら年間に100件も200件も刑事事件を見ています。窃盗、殺人までそんなに目新しいことではありません。何回も何回も同じようなケースを見、あまりにも刑事事件を担当しすぎると一つの固定観念にとらわれてしまうことがあります。そんな中に刑事裁判なんて今まで見たこともない方が入っていくと、新鮮な驚きの中で勝手に物事の軽重をつけず、素直に一つ一つ事実を見ていくことが出来るのです。法律家が今までの経験の中で軽重をつけてしまっているもの、法律家として生きてきたゆえにかかってきたバイアスというものの中に、みなさんの意見が切り込んできて新鮮な驚きで裁判官の目を覚まさせるということも十分ありうると思います。模擬裁判をして、現職の裁判官には考え方が変わったという人もいます。このようにやりがいがあり、また気負わずに参加できる制度だと思います。 最後にご紹介です。今度、私たちで「鷺池浮見堂殺人事件」という裁判劇を行います。今まで私たち弁護士たちだけで裁判劇をやることはありましたが、今回は弁護士会と裁判官と検察庁が手を結び合ってシナリオを作りました。保険金殺人事件の物語をオリジナルで作り、現役の弁護士と現役の検察官が二手に分かれて意見をたたかわせます。また今回の企画では裁判員役を応募させていただきます。みなさんも応募してぜひ積極的に参加して下さい。 |
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会長報告
理事役員はじめ会員みなさまのご協力でガバナー公式訪問を無難に終えることが出来ました。ありがとうございました。これからは各委員会でそれぞれの活動方針、計画を遂行していくことになります。よろしくお願いします。 親睦委員会 親睦ゴルフコンペのご案内を出席の方に配布しています。日は9月13日(木)、場所はディアパークゴルフクラブ、9時15分集合で9時45分スタートです。その他、月見例会は9月25日、例会日に行います。多数の出席をお待ちしています。 ロータリー財団
先週土曜日、2650地区2007〜2008年度ロータリー財団研修セミナーがウェスティン都ホテルで行われました。会長、幹事、楠下委員長の代理として私が出席いたしました。 情報委員会 先々週に地区からの案内でアンケートをお配りしましたが、現在のところ事務局に10枚ほどしか届いていません。まだの方はFAXでもかまいませんからご提出下さい。
出席委員会 IMの出席について回覧をまわしています。懇親会にも多くのご参加をお願いします。来年は奈良大宮ロータリークラブが担当です。ぜひたくさんの方の出席をお願いします。 |
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ニコニコ箱 本日24,000円 累計488,000円 (多田実君) 田中先生、本日の卓話よろしくお願いします。 (多田廣君) 残暑お見舞い申し上げます。 (梶本佳昭君) 北河原さんの涼し気なお顔を見て、おもわず。 (清岡正教君) 北河原さん最後の協力。 (楠木重樹君) 誕生日のお祝い有難うございます。 (中條章夫君) 先日は、矢追さん、武藤さん、ご苦労様でした。楽しいゴルフでした。清岡さんいつも勝たしていただいて有難う。 (北神徳明君) 66才になりました。タバコ毎日50本、お酒毎日2合、仕事は人の倍の働き者・・・・体重現在72キロに、多少の病はあるものの、今日もニコニコ夢を追う。 (矢追家麻呂君) 欠席のお詫び。 |
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本日のお客様 |
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次週の例会 9月11日 「民間から見た教育現場」 奈良市立三笠中学校 教頭 村内俊雄 氏 |
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