奈良大宮

ロータリークラブ

No.1412

Vol.29

2008/05/11

2007-2008/39

Club Weekly Bulletin

Rotary International District2650 Nara Japan

http://naraomiya-rc.jp/index.htm


  創立:昭和54年1月23日   例会:毎週火曜日 17:30   E-Mail:info@naraomiya-rc.jp

  事務所:奈良市大宮町6丁目2−1 南都銀行大宮支店内 電話0742−33−8583

  例会場:奈良市高畑町1096番地 奈良ホテル本館 電話0742−26−3300(代)

  会長:成田 積 副会長: 小林一士 幹事:中村信清


  四つのテスト

 

・ 真実かどうか 

・ みんなに公平か 

・ 好意と友情を深めるか 

・ みんなのためになるかどうか

 2007〜08年度

第2650地区のテーマ

 

『おもいやり』


国際ロータリー第2650地区
ガバナー 橋本 長平


例会プログラム 第39回05月11日 通算1413回

例会状況報告 第38回04月22日 通算1412回

1.開会の点鐘 17時00分

2.会務報告

3.家族同伴花見例会

4. 閉会の点鐘 17時15分

R.C.は出席から

1412回

1410回の修正

会員数

70名

70名

出席免除者数

20名

20名

出席者数

52名

41名

補填者数

16名

出席率

83.87%

96.61%


◆ 第38回 04月22日の例会報告 

「奈良県の造り酒屋と豊祝が歩んできた道(守るべきものと変えていくべきもの)」

奈良豊澤酒造株式会社 専務取締役 豊澤孝彦 氏

 

 本日は歴史と伝統のある大宮ロータリークラブの卓話にお招き頂き有難うございます。私は昨年10月の三笠中学校における「労働に学ぶ」で講師としてお世話になりました。その際に大宮ロータリークラブの皆さんは本当に地域に根ざした活動をされているなと感じました。日本の国酒の日本酒が奈良で誕生し、どのように発展してきたのかお話しさせて頂きます。

 私どもの蔵元は、奈良市の一番南にある帯解寺の近くで明治元年より造り酒屋として始めました。本年で、140年を迎える蔵ですが、造り酒屋の中では非常に新しい部類の酒屋に入ります。古い所では、300年〜400年の歴史がございます。

 ご存知の方もおられると思いますが、日本酒発祥の地は奈良です。遷都1300年を目前に盛り上がりを見せておりますが、平城京に都が開かれるとともに日本酒造りも始まりました。当時は平城京の中で日本酒造りをしており、酒の司または神酒の司というところで、お酒が造られていました。その時代は朝廷に献上するための酒であり一般市民のためのものではありませんでした。それを作っていたのは、現在でいう宮内庁の酒造部門の様なところでした。奈良時代末期になりますと中国から麹が伝来します。麹は日本酒造りには欠かせない原材料の一つで、既に1300年前に中国より伝来したことにより飛躍的に日本酒の酒質がアップしました。平安時代の書物「延喜式」の中で米麹と水による酒造りが記載されています。同時に都で作られていたお酒は地方の有力な寺や神社などで造られるようになりました。奈良市南東部の正暦寺で平安時代に酒造りが始まったと言われています。鎌倉時代には寺や神社の酒造りに完全に移行し、正暦寺の酒の人気からその寺流の酒造りが日本全国に広まっていきました。鎌倉時代末期には南都諸白仕込み(よく削られたお米で酒を作る方法)が完成します。このことから、正暦寺では鎌倉時代からよく精米されたお米から酒を作っていたという事が推測されます。そこから全国の寺院に酒造りが広まり、約800年前より今現在の酒造りの原型が出来ていたということになります。

 現在日本全国のアルコール全体のシェアはビールが70%以上を占めます。そのビールが日本に来て100年ですので、いかに日本酒が歴史のあるものかが分かります。室町時代には奈良で大型の仕込み桶が造られるようになり、民間の造り酒屋がどんどんできていた時代です。安土桃山時代にはより大型の桶になり近代清酒工業の基盤が完全に確立され、灘や伏見の大手メーカーが出来ていきました。江戸時代には樽廻船に乗って灘や伏見で造られた酒が江戸に運ばれ、飛躍的に日本酒の生産量はアップしました。明治には、日本で一番生産量の多い商工業になり、国税収入の42%を酒税だけで占めていました。そして昭和に入り、48年に日本酒生産量のピークを迎え、全国で980万石(1石は一升瓶100本)で、一升瓶に換算すると年間約98千万本の酒が造られていました。

 日本酒全盛期に私ども造り酒屋は桶売り(造った酒を桶ごと大手メーカーに買ってもらう)をしておりました。品質志向より銘柄志向で酒を買っていましたが、大手メーカーも非常に良い品質のお酒を造っておりました。先代の社長が昭和49年に急に桶売りをやめようかと言いだし、その当時は大手メーカーとの繋がりがあれば安定経営が出来ると言われていましたので、なぜ桶売りを辞めるのかと言われるぐらいでした。先代は先見の明があったのか、これからは品質志向の時代がやってくる、余力のあるうちに自社で製造販売してブランドを強化していこうとし、当社は純米酒の製造販売に力を注ぎました。純米酒は口当たりが重く人気のない時代でしたが、大手メーカーも作っていなかったからです。当時の純米酒は2級酒で、酒税も安く特級クラスの品質の純米酒を安く提供できるという逆の発想でした。昭和52年弊社は全国に先駆けて純米酒というカテゴリーの商品を販売し始めました。これが、第一のターニングポイントでした。もちろん桶売りをやめた時に品質を上げるため、藤沢忠治という杜氏を但馬から迎えました。この杜氏との出会いでようやく純米酒も豊祝ブランドで販売できるようになりました。杜氏の出身地は北は岩手の南部杜氏、関西では但馬杜氏、丹波篠山杜氏といった雪の深い地域の出身の方が多いです。冬場の産業がないので酒屋に出稼ぎに来るからです。その中で特に優れている人が杜氏になれます。技術的にも人間的にも優れていなければなりません。現在杜氏は沢山います。職人は沢山いますが、後継者がいません。危機感を感じて、社員だけで酒造りをしていくために、平成16年より杜氏を半分に減らし地元の社員に切り替えました。製造蔵を増改築し、将来社員だけで酒造りをする基盤を整えるため省力化も図りました。そうすることにより、伝統を守ることと機械化することでここ5年以内にも社員だけの酒造りに切り替えていきます。

 平成19年のアルコール全体のシェアはビールが70%、日本酒は7%にまで落ち込み、昭和48年の1/3360万石となっております。1000軒弱まで造り酒屋も減っています。高級酒も非常に沢山出ていますが、生き残りの策をどこの酒造メーカーも模索している状況です。当社では販売店も大切にしながら、消費者に密接した酒造りを目指し、豊祝ファン作り運動をしています。近鉄奈良駅地下にて、立ち呑み所「豊祝」を開きダイレクトな消費者の意見を取り入れています。蔵を見せたがらない酒蔵が多い中、蔵元見学会を行い消費者に酒造りを体感して頂くというファン作り運動も行っています。

奈良県ではいい時代に桶売りをしておりましたが、良い酒でないと大手メーカーも買ってくれませんでしたので、自然と奈良県の酒の技術は上がっていきました。蔵の数は多くないですが、技術力の高い県であると言えます。

 最後に面白いデータを報告します。平成19年に国税庁の出したデータで、47都道府県でどの県が酒飲みの県かというデータですが、1位は東京都で8.3Lのお酒を一人当たり飲んでいるようです。ビール大ビンで15本、大阪が11位で6.6L、京都は28位で5.7L、ここ奈良県は何位かと言いますと、実は47位です。年間4.3Lしか飲んでいません。下位の件は滋賀、岐阜、三重、千葉、岡山でどちらかというとベッドタウン的な理由で地元ではあまり消費されていないのかなと思います。大阪や京都に飲みに行かれる機会も多いと思いますが、奈良で飲む機会を増やして頂き順位を上げて頂ければ有難いと思います。私どもは製造部門においては、社員だけによる酒造りを目指し、消費者の意見を柔軟に取り入れ、地域に必要とされる蔵になっていきたいと思います。日本酒は国酒ですので、ビール・焼酎等飲まれる機会もあると思いますが、たまには大吟醸豊祝もご愛飲頂きます様宜しくお願い致します。また、皆様のご意見も聞かせて頂けますよう今後ともよろしくお願い致します。

会長報告

 本日事務局から訃報の通知を致しました、高木会員のご尊父様が102歳で亡くなられました。お通夜か告別式に参る予定です。419日に重症心神障害児施設の東大寺光明園で落成式があり、参加してきました。

植倉米山奨学委員

 韓国からの留学生の梁 善美さんを紹介いたします。奈良女子大学の博士課程で現在勉強されています。

米山奨学生 梁 善美さん挨拶

 皆さんこんにちは。今回、私を米山奨学生として受け入れていただき有難うございます。日本には1999年の9月に来まして、今年で9年目になりますので、それなりの日本語は話せます。色々と話しかけてくだされば、日本語でお答えできると思いますので、宜しくお願い致します。

ニコニコ委員会

 ニコニコ委員会からのお願いです。来週再来週と祝祭日のため例会が休会となり、ニコニコもピンチになります。花見例会では沢山のニコニコを宜しくお願い致します。

親睦活動委員会

 いよいよ花見家族例会が迫って参りました。集合時間やスケジュールについては各ご家庭に事務局から案内を送らせていただきます。集合は道頓堀の松竹座に1020です。歌舞伎が終わるのは1530頃です。1200の休憩に食事をしていただき、上六の都ホテルで1700から例会を始めます。

新世代委員会

 426日(土)36名の出席を頂いておりますが、まだ少し席に余裕がありますので、ご家族・ご友人の方にご案内をお願いします。本日例会終了後、新世代委員会を開きますので、残ってください。宜しくお願い致します。

社会奉仕委員会

 518日(日)に佐保川清掃があります。8001100までで、800に佐保川小学校に集合です。久しぶりの力仕事をしていただきたいと思います。宜しくお願い致します。

会報・IT委員会

 今年度2回目のパソコンセミナーを開催致します。システム管理者養成講座ということで、上級者向けのセミナーを企画しております。514日(水)、523日(金)、528日(水)のいずれも1330から1600の予定で行います。今回もNTTさんの全面的なご協力の下で行いますので是非ご出席ください。宜しくお願い致します。

職業奉仕委員会

 職業奉仕とは何をすればいいの?という質問があります。自分自身の今の仕事を淡々とすれば良いのです。今の仕事が過去から続いてきているということは、世の中から必要とされているからで、仕事に対する皆さんの姿勢が理解されているからです。ロータリアンでいるためには、職業を持っていなければなりません。そして職業を続けるためには、地域社会から理解し受け入れられなければなりません。そのためにも、ロータリーの職業に関する考え方を理解し、皆さんの経営の指針に加えていただければ幸いです。

例会臨時変更及び休会のお知らせ 

京都山城ロータリークラブ

《例会休会》

平成20430日(水)休会

定款第6条第1節Cによる休会、ビジター受付は致しません。

あすかロータリークラブ

《例会休会》

平成2051日(木)休会 定款第5条第1節(C)により

ビジター受付は行いません。

《例会変更》

平成20529日(木)1800より 橿原ロイヤルホテルにて

  尚ビジター受付は、平常通り橿原ロイヤルホテルフロント横にて行います。

奈良西ロータリークラブ 

《例会場所変更》

平成20522日(木)変更 平城京RCとの合同例会のため霊山寺にて18時点鐘               

ビジター受付は平成20522日(木)17301800まで奈良ロイヤルホテル1Fフロント横にて行います。 

平城京ロータリークラブ

《例会場所等臨時変更》

平成20522日(木)→例会場所時間臨時変更 奈良西RCとの合同例会のため

 場所:富雄 霊山寺

 点鐘:1800

ビジター受付はホテル日航奈良3Fロビーにて18001830まで行います。 

奈良東ロータリークラブ

《例会時間場所変更》

日時:平成20521日(水)1530

場所:奈良万葉カントリークラブ 奈良市八島町470 TEL 0742-61-8531

尚、ビジター受付は521日(水)17301800までホテル日航奈良3Fロビーにて行います。

日時:平成20529(木)1800〜 あすかRCとの合同例会のため

場所:橿原ロイヤルホテル

尚、ビジター受付は528日(水)17301800までホテル日航奈良3Fロビーにて行います。


 

夜回り先生からの
緊急報告


有害サイトから 子供たちを守れ!


1部 水谷修講演会
2部 有害サイト対策会議


2008年4月26日(土) 13:00〜17:00


@奈良女子高校

 

新世代委員会

ニコニコ箱 本日32,000円 累計2,168,900円

(成田積君)

豊澤専務、本日の卓話有難うございます。会員の皆様本年はあと二ヶ月ちょっととなりました。よろしくご協力のほどお願い致します。

(楠原忠夫君)

豊澤孝彦様、本日の卓話宜しくお願いします。

(橋本和典君)

豊澤専務、本日は有難うございます。いつもお宅の地下構内のお店で鯖の煮つけと大吟醸豊祝を楽しんでいる人がいます。とても美味しいらしいです。向かいのスタバのコーヒーよりも。日本人で良かったとおっしゃっています。

増井義久君)

豊澤様、昨年の労働に学ぶでは大変お世話になりました。今日は楽しみにしています。

(有井邦夫君)

武藤さんよろしく。Gプレー負けて下さい。誕生日です、有難うございます。

(藤川保雄君)

結婚記念祝いを贈って頂き有難うございます。

(潮田悦男君)

結婚記念日のお祝い有難うございます。

(高野治君)

結婚記念日のお祝い有難うございます。また、豊澤様、卓話楽しみにしております。

(野上利樹君)

結婚のお祝い有難うございます。お陰様で無事に???29年目を迎えました。入会して6ヶ月、これからも宜しく!!

倉田智史君)

15日で41歳になりました。本厄なので気になりますが、無事1年が過ごせますように。

本日のお客様 

次週の例会 5月20日

会員卓話 今ア和民君 水野憲治君

会報・IT委員会

倉田智史、神山雅教、高野 治

Webmaster

植村将史