四つのテスト

・ 真実かどうか　

・ みんなに公平か　

・ 好意と友情を深めるか　

・ みんなのためになるかどうか

  クラブ方針

・ 効果的な親睦活動

・ 会員の意識向上

・ 例会への積極的参加

・ 会員数の維持・増強

・ 成果ある奉仕プロジェクト

・ ロータリー財団支援

・ ロータリー情報の広報

◆　第32回　02月27日の例会報告　◆

卓話

「奈良新都造り構想」　 　　    参議院議員　荒井正吾氏

日本全体が高齢化する中、これからの課題は、住宅地の高齢化に伴う収入の激減です。収入が減りますと財政を直撃します。そうすると高齢者に対しての公共サービスが薄くなり、バランスを失します。

戦後60年、奈良県はベッドタウンとして発展してきましたが、東京の多摩ニュータウンですと、東京都という大きな財政を持った中の一部ですし、千里ニュータウンも大阪府の中の一部ですが、奈良県は全県ベッドタウンのような状態です。このままでは公共サービスにも限りが出てきてしまうことが一番の大きな課題ではないかと考えています。

そこで私は、県内の経済活性化を第一の目標、県政の方向と掲げました。県内総生産4.2兆円を目指します。また県内雇用については現在約63万5千人ですが、これも10年前の66万人から約3万人減っております。これを何とか4万人に増やしたいと思います。

企業誘致の目標は４年間で100件。過去４年間の企業誘致総計は32件ですので、100件というのは大胆な目標ですが、近県の滋賀、京都などを見ますと滋賀は過去４年間で106件、大阪で140件、兵庫は240件、京都でも116件です。奈良にはなぜ企業が来ないのか、来にくいのかということですが、企業誘致の補助金がないのは今、茨城、群馬、奈良の３県だけになっています。しかし、補助金がないから来ないというわけではありません。例えばシャープの場合ですと、設備を作るのに奈良県で２年も待たされたのに三重だと３ヶ月で認可が下りた、この差が大きいという話もあります。企業については、何よりも迅速な投資誘因の判断をしなければなりません。各県競争、つまり地域の自立を求められる時代になっています。

また今、税源の移譲が行われつつありますが、税源の移譲ということは、個人の住民税は各県の財源にし、その分交付税を減らすということです。ところが個人住民税を固有財源にした時、たくさんもらえる県とそうでもない県の差が出てきます。奈良はけして多くもらえる県ではありません。個人住民税はやはり企業の活動、それに伴う個人の所得が増えてこそ納税が増えます。その点を充実しないと公共サービスに遅れを取ることにつながります。

経済を活性化するためには、地域から物を外に売る、観光客がお金を落としてくれる、外に働きに行って稼ぐ、この３つが主な糧になりますが、奈良は3.8兆円の県内生産の他に、1兆円の県外県民所得があります。つまり出稼ぎの割合が大変多いのです。しかし、先ほど申しましたように住民が高齢化しますと、このような出稼ぎ収入も激減し、地域財政を直撃することになります。つまり県全体に関わる産業立地をもっと誘引することが必要です。

工業の立地については、投資者などに｢奈良は立地環境悪いか｣と聞いてみると、「けしてそうじゃない」と言うのです。大きな消費地も近いし、条件が整えば投資します、と。自前の港や空港こそないけれど、近県に空港があり港も近く、高速道路が整備されれば物流の体系も便利になります。だから立地条件はけして悪くない。じゃあ、何が悪いのかと言えば、その投資を決断、判断してもらうときの迅速性がないということです。２年も待たされるとなると別の場所を考えます、奈良は本当に企業を受け入れてくれる気持ちがあるのか、という声が返ってきました。やはりこれからの県政の方向を考えますと、ご異論もあろうかと思いますが、この点は重要なポイントだと考えています。

それぞれの市についても、サービスのさかんな市、ベッドタウンである市、いろいろ分かれます。たとえば香芝市は、ベッドタウンとして市制が発達しましたが、これからの香芝はどうなるのだろうかと市の方々も議員の方も心配しておられます。というのは、香芝の中でも30年前に出来た団地の所得と税収が激減しているのです。新しい住宅地がどんどん出来ていますが、住宅投資で市の財源を潤わせることにも限界があります。香芝市には工業団地がありません。ベッドタウンから近隣にある工業団地へ出勤するというのが本来望ましい形ですが、香芝市は鉄道の便利がいいので、大阪で働く人が多いというのが実情です。住んでいる市内で工業が発展すれば、広く就業の場、たとえば主婦がパートで働く場所も近くにできることになり、女性の就業機会を増やすきっかけにもなります。

さて、平城遷都1300年事業が2010年に予定されていますが、奈良県全体からは「奈良は奈良市と違うで、奈良県やで」と言う声があります。奈良市を中心にして行われる事業ですが、奈良県としてはどうなのか、県南部の人からは疑問符が付いた意見が返ってきます。平城 宮跡を中心として行われるイベントの効果が、北和だけでなく県全体に行き渡ることが必要です。予定では350億の事業費が計算されておりますが、そのうち100億円が寄付金、100億円が入場料ということです。しかし、100億円の寄付、100億円の入場料を集めるのは至難の技です。イベント後、平城 宮跡は元に戻る計画ですが、私はその後について国営公園化を視野に入れていければと考えています。

国営公園は現在、自然公園と歴史文化財の公園の二つに分かれており、歴史文化財の公園としては首里城と吉野ヶ里遺跡と飛鳥の３箇所です。国営公園は、国がほとんどを整備してくれる制度です。私は飛鳥・藤原京、平城京を一体とし、三者一体となった国営公園化構想にもっていけないか、国営公園化をする過程での平城遷都1300年、お祭りにならないかと考え、文化庁と折衝して内諾を得ています。国営公園化については、文化庁が大極殿で約200億円、朱雀門でも100億近く、全体として大きな精力をつぎ込んで整備してきた地域です。これらの流れもあり、文化庁が中心となって、文化庁では足りないところを国営公園事業としてこの場で出来ないかと考えています。国営公園の予算と文化庁の予算が3倍ぐらい違っており、文化庁の予算は全体で約1000億ですが、国営公園の予算は約3000億あります。奈良市の藤原市長もかつて県の企画部長として、国営公園化構想を文化庁に何度も掛け合われたのですが、なかなかうまく行きませんでした。しかし今回、遷都1300年を行うに当たり、イベントだけでは大変難しい事業になるのではということで、精魂こめて折衝した結果、文化庁長官まで了承していただくことができました。

このような整備が出来ますと、夢としてサミット、あるいは日中、日韓、日印の首脳会談、国際会議の開催も期待できます。サミットが行われると、1300年の都の跡が復元されたものというのは日本の大きな自慢の一つになるのではないでしょうか。それが世界に放映されますと、奈良の名がおのずと世界に知れることになり、広告効果も絶大です。また国営公園としてイベントが恒常的に行われ、歴史文化を学んで体験する施設が出来ると、学生たちの修学旅行が必ず来てくれます。修学旅行が来ると、宿泊や観光で奈良市が大変潤います。平城遷都1300年は奈良市のみならず、奈良県に取りまして大変大きな事業であり、更なる発展のきっかけとして大事に運ばせていただきたいと思っています。

観光については、商店街が活性化するためにも集客施設が必要です。何よりも回遊型の楽しみが必須ではないかと思っています。また、平城宮跡を国営公園化すると、平城宮跡内の線路が邪魔になり、その線路および近鉄西大寺駅の地下化を考えています。

最後に、農業生産額ですが、こちらは600億円が目標です。一昨年は546億、昨年は490億と落ち込んでいますが、大消費地に近いところですので、色々考えれば消費額の伸びも期待できます。奈良大和ブランドを確立して販売する、たとえばイオンなど大型スーパーが県内にも出店してきていますが、イオンの雇用力は2500人です。その2500人の雇用が発生するという大きなチャンスに、奈良ブランドの色んなものを売ってもらうことも交渉の内容に入れていきたいと考えています。佐賀県では県庁事業としてトライアル購入という事業を行っています。林産品や機械を県が発注し、良い物であれば販売促進にかけるという事業ですが、このように県がリードする地域サービスも行えればと思います。

私は本日の討議資料の文言を、自分でワープロを打ち、一言一句書きました。つい気持ちが入りすぎ、聞き苦しい面もあったかと思いますが、どうかご理解いただきお許しいただければと思います。ご清聴ありがとうございました。

会長・幹事・委員会報告

会長報告

　この前の例会では「笑いと健康」につきましてお話させていただきました。

今回は「水と健康の方法」についてお話しさせて頂く予定でしたが、残念ながら今日は時間がありません。来週の、会長の時間にさせて頂きます。

クラブ管理運営常任委員長

　先週金曜日をもちまして第4回情報集会を無事終了いたしました。多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。

　なお皆様の貴重なご意見は、今後の親睦活動、家族例会などに役立てていきたいと思います。また次年度管理運営委員長に引き継いでいきたいと思います。

　どうもありがとうございました。

社会奉仕委員会

　先日の献血には多数ご参加いただきましてありがとうございました。37名のご参加をいただき無事に終了いたしました。改めて御礼を申し上げます。

国際奉仕委員会

　ハワイロータリー第5000地区親善訪問の日程が決まりましたので、ご参加いただきたいとのことです。日程は4月23日（月）〜28日（土）まで、4泊6日です。趣旨としましては地区同士の友好提携の調印式と、クラブ同士の姉妹友好提携の実施です。

たくさんの方のご参加をお願いします。

幹事報告

　本日は卓話の前に、多田情報委員長から３分間のロータリー情報の卓話をお願いします。

また3月13日の東京恵比寿ロータリークラブから約30名の方が来られますので、例会終了後、お世話役の方々はお集まり下さい。お名前を申し上げます。前会長・楠木さん、前幹事の矢追さん、そして現会長、副会長、幹事、次年度会長、幹事、次々年度の会長、幹事。および麹谷さん、有井さん、カメラでお世話になる冨川さん、バスのお世話になる増井さん、親睦委員長の鈴木さん、車のお世話になる石野さんです。

ロータリー情報（多田情報委員長）

　ロータリーは世界最初の奉仕クラブです。ロータリーとは、ロータリークラブの連合会です。世界各地のロータリークラブが集まって構成されている連合会は、「国際ロータリー」と呼ばれます。すべてのロータリークラブは、この「国際ロータリー」の会員です。そしてロータリアンとは、各ロータリークラブであり、ロータリアン個人ではありません。なお、国際ロータリーの事務局は米国イリノイ州エバンストンにあります。

　ロータリーとは「人道的な奉仕をおこない、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に尽くすことをめざす、実業人および専門職業人が世界的にむすびあった団体である。」と正式に定義されています。

　一方、ロータリークラブとは「奉仕の理想を各人の個人的生活、職業生活および社会生活実践の基盤とすることを同意した、実業人や専門職業人によって出来たクラブ」と定義されています。

　ロータリークラブへの入会は、現会員の推薦によって認められることになっています。そして、原則として各地域社会にあるさまざまな、実業、専門職業から、その業種の代表的人物が1人ずつ会員に選ばれていました。職業分類制度と呼ばれるシステムは、各クラブがその地域社会の各種業界の代表的人物を、くまなく会員としてカバーできるようにするためでした。最近はより多くの会員に加わってもらうためにこの一業種一人の規定はかなり緩められています。

　ごく初期のころのロータリアンの会合は、知り合いを広め、親睦を深めるという目的で開かれていました。そして会員が相互に商売、事業などに便宜をはかることが主な目的となっていたのですが、創始者ポール・ハリスはまもなくこのようなやり方では、多くの人々を長くロータリーに引き留めておくことはできないであろうと考え組織が拡大するにつけて、ロータリーの目的を一層高いところに置き、“超我の理想”を打ち出した。現在はロータリアンとしての特典を、自己の商売上、事業上の利益追求のために利用することは、公式に禁じられています。

　ロータリーは、人種、信仰、政治的信条にかかわりなく、すべての民族、すべての国々の国民が、平和と友好の雰囲気のうちに集えるようつとめています。ロータリアンを結びつける絆は、親睦であり友愛の心なのです。

　ロータリアンは、自己のクラブ活動とは別に、個人としてどのような場所であれ、方法であれ、あらゆる機会をとらえて奉仕するよう、勧められています。さらに、ロータリアンは、自己の職場あるいは居住する地域社会において、奉仕の機会をとらえて活用するように努力しなければなりません。事業というものは、多分に相互依存的なものですから、同僚のロータリアンと協力し合って、理解と友情を深め、職業道徳の向上に努めれば、おのずとお互いの利益につながる条件を改善する機会が得られます。

　ロータリアンは、国際的な友好団体の会員としてさまざまな条件を改善する機会が与えられます。ロータリアンは、いかなる宗教的、政治的信条を持とうとも、問題にされることはありません。そして、母国に忠誠を尽くし、自己の宗教的信念に忠実であるよう求められています。

例会臨時変更及び休会のお知らせ

奈良西ロータリークラブ

《例会休会》

  日　時：3月22日（木）（定款第５条第１節（Ｃ））

◎     ビジター受付は行いません。

《例会変更》

　日　時：4月12日（木）am7:00〜　早朝例会のため

  場　所：霊山寺

◎     ビジター受付は4月12日（木）17:30〜18:00まで、奈良ロイヤルホテル１Ｆフロント横で行います。

あすかロータリークラブ

《例会変更》

日　時：3月15日（木）→3月14日（水）桜井ロータリークラブとの合同例会のため

場　所：橿原ロイヤルホテル

◎ビジター受付は3月15日（木）12:00〜12:30まで橿原ロイヤルホテルフロント横にて行います。

五條ロータリークラブ

《例会休会》

日　時：3月21日（水）（定款第５条第１節（Ｃ））

　 ◎ビジター受付は行いません

ニコニコ箱　本日36,000円　累計2,071,000円

（小西敏文君）

　本日はお忙しい中、荒井正吾先生、卓話よろしくお願いします。

（井上正行君）

　第４回情報集会多数の参加ありがとうございました。森総支配人、ご無理なお願いありがとうございました。

（土谷宗一君）

　荒井先生の卓話に感謝。

（坂本高彦君）

　荒井先生、本日卓話ありがとうございます。楽しみにしております。

（松岡嘉平治君）

　荒井先生、大変お忙しい中、卓話ご苦労様です。 

（金星　昇君）

　情報集会で、多田様いろいろとお世話になりありがとうございました。

 （森下泰行君）

　結婚記念日にはすばらしいお花をありがとうございました。

 （中野久司君）

　結婚記念日にお花をお送りいただきありがとうございました。

 （増井義久君）（山本尚永君）

　ニコニコに協力します。

 （橋本和典君）

　第4回情報集会、２班の皆さんご苦労様でした。多田さん大変お世話になりました。

  植村さんの一日も早いご回復をお祈りします。

　ロータリアン　いつもニコニコ　アイサーブ！！

本日のお客様　　　　

次週の例会　3月13日

「資産と心の継承」   交換卓話：東京恵比寿ＲＣ 98〜99会長　榊原節子　氏